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断熱ナメてました。住んでわかった真実

断熱材の種類と高断熱住宅のメリット

こんにちは、いいつか建築です。

家づくりを考えるとき、「断熱性能」という言葉を聞く機会が増えてきました。

でも、

「断熱って、そもそも何?」

「断熱材にはどんな種類があるの?」

「断熱性能が高いと、実際の暮らしはどう変わるの?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、いいつか建築の社長が、断熱材の種類や施工方法、断熱性能を表す「UA値」、そして実際に住んでみて感じた電気代や室温の違いについて、できるだけ分かりやすくお話ししています。


そもそも「断熱」とは?

断熱とは、簡単に言えば家の外と中の熱が伝わりにくくすることです。

夏は外の暑さが室内に入りにくく、冬は室内の暖かさが外へ逃げにくくする。

イメージとしては、水筒やクーラーボックスに近いものです。

住宅では、主に

  • 壁
  • 天井・屋根
  • 床
  • 基礎

など、建物の外気に接する部分を断熱材で覆います。

つまり、家全体を「断熱材で包む」ことで、外気温の影響を受けにくい住まいをつくっていきます。

 

動画でも詳しく解説しています

ここまで読んでいただき、断熱材の種類や断熱性能について少しイメージしていただけたでしょうか?

今回の記事で紹介した内容を、実際の会話形式でより分かりやすく解説しているのがこちらの動画です。

断熱材の違いや施工時の注意点、UA値による断熱性能の違い、実際の住宅で測定した室温データや電気代についてもお話ししています。

文章だけでは伝わりにくい部分もありますので、ぜひ動画もあわせてご覧ください。

動画をご覧いただくと、「断熱材は何を使うか」だけではなく、「なぜその断熱材を選ぶのか」「どう施工するのか」が大切だということも、より分かりやすく感じていただけると思います。


断熱材にはどんな種類がある?

住宅に使われる断熱材は、大きく分けると3つのタイプがあります。

① 繊維系断熱材

代表的なものとして、

  • グラスウール
  • ロックウール

などがあります。

繊維状の材料によって、熱が伝わりにくい状態をつくる断熱材です。

比較的多くの住宅で採用されている方法ですが、施工状態によって断熱性能が左右される可能性があるため、施工精度が重要になります。

断熱材そのものだけでなく、隙間なく適切に施工されているか、気密・防湿の考え方が適切かなど、住宅全体として考えることが大切です。


② 現場発泡系断熱材

建築現場で液状の材料を吹き付け、発泡させて施工するタイプです。

複雑な部分にも施工しやすいというメリットがあります。

一方で、吹き付け方や施工条件などによって仕上がりが変わる可能性があるため、こちらも施工品質が重要な断熱方法です。

「吹き付けだから高性能」「○○という種類だから安心」と、断熱材の種類だけで判断するのではなく、実際にどのような施工を行っているのかを確認することが大切です。


③ ボード系断熱材

工場で製造された断熱ボードを、現場で施工するタイプです。

フェノールフォーム、硬質ウレタンフォームなど、さまざまな種類があります。

工場で一定の条件のもと製造されるため、製品としての品質が安定しやすいことが特徴の一つです。

いいつか建築では、さまざまな断熱材を検討・使用してきた中で、施工性や断熱性能などを総合的に考え、硬質ウレタンフォーム系のボードを採用しています。


断熱材は「種類」だけで決めてはいけない

ここは、家づくりをするうえで非常に重要なポイントです。

「この断熱材が一番いい」

「この断熱材なら絶対に大丈夫」

という単純な話ではありません。

断熱材には、それぞれ特徴があります。

そして、その性能を十分に発揮させるためには、その材料に合った施工方法を理解していることが重要です。

例えば、繊維系断熱材を使う場合には、防湿・気密について適切に考える必要があります。

断熱材のカタログ上の性能だけを見るのではなく、

「その断熱材を、どう施工しているのか?」

まで確認することが、家づくりでは大切です。


断熱性能は「UA値」で確認できる

では、その家がどのくらい断熱性能の高い家なのか、どうやって判断すればいいのでしょうか?

そこで出てくるのが**UA値(外皮平均熱貫流率)**です。

UA値は、住宅の外皮からどれくらい熱が逃げやすいかを表す指標で、数値が小さいほど断熱性能が高いとされています。

出雲市を含む地域では、地域区分に応じて省エネ基準が設定されています。

ただし、

「省エネ基準をクリアしている=十分に快適な家」

とは限りません。

省エネ基準はあくまで基準です。

より快適な住環境を目指すのであれば、UA値だけでなく、気密性能や窓の性能、換気、日射取得・遮蔽など、住宅全体の性能を考える必要があります。


UA値が違うと、暮らしはどう変わる?

動画では、実際の住宅で測定した室温のデータも紹介しています。

断熱性能の高い住宅では、外気温が大きく変化しても、室内温度の変化が比較的小さくなる傾向があります。

これは、高断熱住宅の大きなメリットの一つです。

例えば、

「朝、寒くて布団から出られない」

「暖房を切ったらすぐに寒くなる」

「夏、エアコンを切るとすぐ暑くなる」

といった状態を減らし、少ない冷暖房エネルギーで室内環境を安定させやすくすることができます。


「断熱性能」と「電気代」の関係

断熱性能を高めることで期待できるメリットの一つが、冷暖房エネルギーの削減です。

動画では、実際に住宅に住んでいる中での電気代についても紹介しています。

同じ冬でも、住宅の断熱性能や設備、家族構成、暮らし方などによって、冷暖房にかかるエネルギーは大きく変わります。

そのため、

「UA値が○○なら電気代は必ず○円になる」

というように単純には言えません。

ただ、家から熱が逃げにくく、外から熱が入りにくい住宅にすることで、冷暖房の負荷を抑えやすくなることは、断熱を考えるうえで重要なポイントです。


高断熱住宅は「冬だけ」の話ではない

「断熱」というと、冬の寒さ対策をイメージする方も多いと思います。

しかし、断熱は夏にも重要です。

夏の強い日射によって外壁や屋根が熱せられると、住宅内部にも熱の影響が及びます。

断熱性能を高めることで、外気温や日射による室内への熱の影響を抑えやすくなります。

さらに、

  • 窓の性能
  • 軒や庇
  • 日射遮蔽
  • 気密性能
  • 冷房設備
  • 換気

などを組み合わせることで、より快適な室内環境を目指すことができます。


家の中の「温度差」も重要

高断熱住宅を考えるうえで、もう一つ大切なのが家の中の温度差です。

リビングは暖かいのに、

「廊下に出ると寒い」

「トイレが寒い」

「脱衣室が寒い」

という住宅では、部屋ごとの温度差が大きくなります。

特に冬場は、暖かい部屋と寒い場所を行き来することで、身体への負担につながる可能性があります。

いわゆる「ヒートショック」についても、住宅の温熱環境を考えるうえで無視できないテーマです。

ただし、健康への影響は断熱性能だけで決まるものではありません。

室温、湿度、入浴方法、健康状態など、さまざまな要因が関係します。

だからこそ、家づくりでは「断熱材を入れる」というだけではなく、家全体の温熱環境を考えることが重要です。


「高性能な断熱材」だけでは

高性能住宅にならない

今回の動画で一番お伝えしたいのは、ここかもしれません。

断熱材にはたくさんの種類があります。

しかし、

「高性能な断熱材を使っているから高性能な家」

とは限りません。

重要なのは、

断熱材の性能 × 設計 × 施工品質 × 気密性能 × 窓性能 × 日射コントロール

などを総合的に考えることです。

そして、施工する会社が、その断熱材の特徴や施工上の注意点をきちんと理解しているかどうか。

これも非常に重要です。


家づくりでは「何を使うか」だけでなく

「どう施工するか」を見る

住宅会社を選ぶとき、

「どんな断熱材を使っていますか?」

と聞くことはもちろん大切です。

でも、もう一歩踏み込んで、

「その断熱材を、どのように施工していますか?」

と聞いてみてください。

さらに、

  • UA値はいくつですか?
  • C値は測定していますか?
  • 気密測定は全棟で行っていますか?
  • 窓の性能は?
  • 断熱材の厚みは?
  • 防湿・気密についてどう考えていますか?
  • 夏の日射対策は?
  • 冬の日射取得は?

などを確認すると、その会社が住宅性能についてどのように考えているのかが見えてきます。


「断熱は見えないからこそ、重要」

完成した家を見学すると、

キッチンやお風呂、床材、壁紙、照明など、目に見える部分に目が行きます。

しかし、断熱材は壁や天井の中に隠れてしまいます。

だからこそ、家を建てるときには、

「見えなくなる部分に、どれだけこだわっているか」

が重要です。

家は、見た目だけでは性能が分かりません。

断熱、気密、耐震、換気など、完成後には見えにくい部分こそ、長く暮らすうえで大切な要素になります。


まとめ

今回は「断熱」をテーマに、断熱材の種類から断熱性能、実際の暮らしへの影響までお話ししました。

断熱材には、

  • 繊維系
  • 現場発泡系
  • ボード系

など、さまざまな種類があります。

どれか一つが絶対的に正解というわけではありません。

大切なのは、それぞれの材料の特徴を理解したうえで、適切な設計・施工を行うことです。

そして、家の断熱性能を考えるときは、断熱材の種類だけでなく、

UA値・C値・窓性能・日射・換気などを含めて、住宅全体で考えること。

これが、快適で省エネルギーな住まいづくりにつながります。

「断熱って、そんなに重要なの?」

と思っている方にこそ、ぜひ知っていただきたいテーマです。

これから家づくりを始める方は、ぜひ住宅会社に「断熱材は何を使っていますか?」だけではなく、

「なぜそれを使っているんですか?」

と聞いてみてください。

その答えから、その会社が住宅性能についてどれだけ考えているのかが見えてくるかもしれません。


こちらの動画で詳しく解説しています

「断熱材の種類」「施工による違い」「UA値」「実際の室温データ」などについて、動画でも分かりやすく解説しています。

ぜひ動画もご覧ください。

断熱ナメてました。住んでわかった真実

家づくりをお考えの方の参考になれば嬉しいです。


いいつか建築では「性能」と「暮らしやすさ」の両方を大切にしています

島根県出雲市で、耐震・断熱・気密・デザインを大切にした家づくりを行っています。

「夏涼しく、冬暖かい家にしたい」

「光熱費を抑えられる家にしたい」

「性能だけでなく、デザインにもこだわりたい」

そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。